「灰汁が抜ける」とは、人の性質や趣味、容姿などに嫌みやあくどさがなくなり、洗練されてさっぱりとすることです。
読み方: あくがぬける
類義語:
- あかぬける
- 洗練される
- 角が取れる
- 丸くなる
- 垢抜ける
- 大人びる
- 老成する
- 風格が出る
例文:
- あの頃は生意気だった彼も、最近はすっかり灰汁が抜けて大人になった。
- 派手な服装が好きだった彼女も、最近は落ち着いた服装になって灰汁が抜けた。
- 最初は奇抜な絵を描いていた画家も、最近は灰汁が抜けて洗練された作品を描くようになった。
語源:
「灰汁」は、野菜などを茹でた時に出てくる苦味や渋みのあるアクのことです。アクは、苦味や渋みだけでなく、えぐみや臭みなどもあります。これらのアクが抜けることで、野菜は食べやすくなり、味も良くなります。
使い方:
「灰汁が抜ける」は、人の性格や外見などが、時間の経過とともに良い方向に変化したことを表す際に用いられる表現です。
注意点:
「灰汁が抜ける」は、必ずしも良い意味で使われるとは限りません。例えば、
- 個性や主張が弱くなり、面白みがなくなる
- 丸くなりすぎて、優柔不断になる
といった場合にも用いられることがあります。