「地獄の一丁目」とは、破滅や困難に陥りかける始まりという意味の慣用句です。
- 極めて恐ろしい場所
地獄の入り口のような、非常に恐ろしい場所を表します。実際に地獄が存在するかどうかは別として、想像を絶するような恐怖を表現するために用いられます。
例
- あの場所はまるで地獄の一丁目だ。
- 彼の怒りに触れたら、地獄の一丁目を見ることになるぞ。
- 破滅や困難に陥りかける始まり
まだ完全に破滅していないものの、非常に危険な状況に陥っている様子を表します。転じて、悪い方向へ向かっていることへの警告としても使われます。
例
- ギャンブルにのめり込むと、地獄の一丁目まっしぐらだ。
- 会社の業績が悪化すれば、リストラ地獄の一丁目に突入する可能性もある。
この慣用句は、江戸時代の頃から使われていたようです。当時の日本では、地獄は罪人が死後に送られる恐ろしい場所と考えられていました。そのため、「地獄の一丁目」という言葉は、非常に強い恐怖や危険性を表現するために用いられるようになったと考えられます。
類義語
- 火の車
- 奈落の底
- 阿鼻叫喚
- 修羅場
- 絶望の淵
対義語
- 天国
- 極楽浄土
- 桃源郷
- ユートピア
補足
- この慣用句は、比喩表現であるため、実際に地獄が存在することを意味するものではありません。
- 使用する場面や相手によっては、不適切と捉えられる場合もあるので、注意が必要です。