「忠言耳に逆らう」とは、自分のためを思ってくれる人の忠告を、素直に聞き入れることができないという意味を持つことわざです。
由来
このことわざは、中国の古典「史記」淮南王伝に由来します。
淮南王は、才能に溢れながらも、傲慢で人の忠告を聞き入れることができない人物でした。
そのため、周囲の人々は彼の将来を心配し、何度も忠告をしましたが、彼は耳を傾けませんでした。
結果的に、淮南王は謀反を起こして失敗し、悲惨な最期を遂げました。
使い方
「忠言耳に逆らう」は、以下のような状況で使われます。
- 誰かが自分の欠点を指摘したり、改善点を提案したりした時に、それを素直に受け入れず、反発してしまう。
- 忠告を聞き入れることで、自分の状況が改善するにもかかわらず、プライドや意地のために、それを拒否してしまう。
例文
- 彼はいつも忠言耳に逆らい、失敗ばかりしている。
- 親の忠告を聞き入れなかったために、後悔することになった。
類語
- 忠告を容れない
- 諫言を退ける
- 耳を貸さない
- 聞く耳を持たない
- 頑固
対義語
- 諫言を受け入れる
- 忠告に従う
- 反省する
- 改心する
- 謙虚
「忠言耳に逆らう」の注意点
「忠言耳に逆らう」は、自分の欠点や改善点に気付かずに、傲慢な態度を取る人を戒めることわざです。
しかし、忠告をする側にも注意が必要です。
相手を尊重し、適切な方法で忠告をすることで、相手が素直に聞き入れることができるようにしましょう。
参考URL:
忠言耳に逆らう - ウィクショナリー日本語版