「読書百遍意自ずから通ず」とは、難しい書物でも、繰り返し読むことによって、自然と意味が理解できるようになるという意味を持つことわざです。
読み方
「どくしょひゃっぺんいおのずからつうず」
由来
中国の晋代の学者、董遇(とうぐう)の言葉が由来とされています。
董遇は、人に頼まれても教えることはせず、「必ずしも先ず百遍を読むべし」と言い、「読書百遍而義自見」という言葉を残しました。
意味
「読書百遍意自ずから通ず」は、以下のような状況で使われます。
- 難しい書物や文章を理解するために、何度も繰り返し読む。
- 努力を続けることによって、目標を達成する。
- 物事を深く理解するためには、時間と労力が必要である。
例文
- 彼は、難しい数学の教科書を「読書百遍意自ずから通ず」の精神で読み込み、ついに理解できた。
- 彼女は、英語力を向上させるために、毎日欠かさず英語の本を読んでいる。
- この問題は、深く考えなければ理解できない。「読書百遍意自ずから通ず」だよ。
類語
- 温故知新
- 熟読玩味
- 積水穿石
- 継続は力なり
- 努力は報われる
対義語
- 三日坊主
- 虎穴に入らずんば虎児を得ず
- 焦り
- 浅学非文
- 半可通
「読書百遍意自ずから通ず」の解釈
「読書百遍意自ずから通ず」は、単に読書を繰り返すことを意味するのではなく、積極的に考えながら、理解しようと努力することが重要です。
また、読書以外にも、スポーツや音楽など、様々な分野においても、努力を続けることによって、必ず成果は得られるという教訓として解釈することができます。