「呉越同舟」とは、仲の悪い者同士が同じ場所に居合わせること、または反目し合いながらも共通の困難や利害に対して協力し合うことを意味する四字熟語です。
読み方
「ごえつどうしゅう」
由来
「呉越同舟」は、中国春秋時代の呉と越という二つの国が、互いに敵対しながらも、共通の敵である斉を討伐するために一時的に協力した故事から由来しています。
意味
「呉越同舟」は、以下のような状況で使われます。
- 普段は仲が悪い者同士が、同じ場所に居合わせる。
- 敵対する者同士が、共通の困難や利害のために協力する。
- 一時的に協力関係を築く。
例文
- 政治理念は異なるが、経済発展という共通の目標のために、与党と野党が呉越同舟することになった。
- ライバル同士の会社が、共同プロジェクトのために呉越同舟することになった。
- 普段は喧嘩ばかりしている兄弟が、困難に直面した時には呉越同舟して問題を解決する。
類義語
- 犬猿相和す
- 敵ながら天晴れ
- 一時休戦
- 利害一致
- 共通の敵
対義語
- 水火不容
- 相容れない
- 対立
- 敵対
- 競争
「呉越同舟」の使い方
「呉越同舟」は、以下のような点に注意して使うと良いでしょう。
- どのような状況で呉越同舟となったのかを具体的に説明する。
- 呉越同舟となった理由を明確にする。
例文
- 政治理念は異なるが、経済発展という共通の目標のために、与党と野党が呉越同舟することになった。経済活性化のためには、政治的な対立を超えて協力することが必要だと判断したようだ。
- ライバル同士の会社が、共同プロジェクトのために呉越同舟することになった。新技術の開発には、両社の持つ技術力が必要不可欠だと判断したようだ。
- 普段は喧嘩ばかりしている兄弟が、困難に直面した時には呉越同舟して問題を解決する。困難な状況を乗り越えるためには、協力し合うことが必要だと理解しているようだ。